セーヌ川にかかる歩行者専用橋ポンデザールの正面に堂々と立つフランス学士院。その中にあるのが、フランス最古の公共図書館「マザラン図書館」です。

“世界の美しい図書館”のひとつ「マザラン図書館」

マザラン図書館は、世界の美しい図書館として名前が挙がるほど美しい図書館であることでも有名です。もともとは枢機卿マザランの個人図書館だったことからマザラン図書館と名付けられました。

貴重な蔵書

図書館の中は中央に机が並び、壁際には天井まで届く本棚にびっしり本が並んでいます。蔵書数は約60万冊に及び、そのなかでも特に古い書籍が20万冊ほどあり、それらのほとんどは事典です。

それよりも新しい書籍は、文学、宗教学、中世・16世紀・17世紀の文化、フランスの各地域の歴史などに関するものとなっています。

現在も少しづつ蔵書を増やしており、主に歴史分野での蔵書を増やしているということです。

マザラン図書館には、手書きで複製された書物“写本”も多く保存されています。その大部分がフランス国立図書館へと移されており、現在、マザラン図書館に残っているのは約4600冊ですが、貴重な写本を多く保存しています。

本は館内でのみ閲覧可能

公共図書館であるマザラン図書館では、館内で調べ物をしたり勉強をしたりすることもできます。 しかし、貴重な本も多く含まれるマザラン図書館の蔵書は貸し出しは行われておらず、館内でのみ閲覧が可能です。

館内で本を閲覧するには、マザラン図書館のカードが必要です。カウンターでそのカードと引き換えに本を受け取る手順となっています。公共図書館とはいえ貴重な本ばかりなので、自分で棚から本を取り出したり勝手に読んだりはできないのです。

館内見学・ガイド付き見学もできる

17世紀に建てられた美しいマザラン図書館には、本の閲覧や勉強のためだけでなく、図書館自体の見学に訪れる人も多くいます。開館時間中であれば誰でも自由に見学可能です。

また、ひと月に1回ほどの頻度で、ガイド付き見学も行われています。マザラン図書館の歴史や蔵書、建築、館内の装飾などについての解説を聞くことができます。

世界の美しい図書館としても有名なだけあって、館内は美しく重厚な装飾で埋め尽くされています。天井からはシャンデリアがいくつもぶら下がっており、館内を明るく照らします。本棚は太い柱で支えられ、その前には堂々とした彫刻が。こんな場所なら勉強もはかどりそうです。

マザラン図書館の初代司書係を努めたガブリエル・ノーデは、個人図書館が主流だった時代に公共図書館の必要性を説いた人物だったそう。その意志を引き継ぐかのように、マザラン図書館がその蔵書と一緒に今でも一般に開かれているのは素晴らしいことですね。

フランスで最も古い公共図書館、気になる方はぜひ見学に訪れてみてください。