11月に入ったフランスでは、少しずつイルミネーションやクリスマスのデコレーションが見られるようになってきました。気温もグッと下がり温かいものが食べたい季節ということで、今回は「冬のフランスグルメ」をご紹介したいと思います。
ラクレット / Raclette
まずはチーズ料理の定番、ラクレットです。ラクレットはフランスのサヴォワ地方やスイスの名物料理。シンプルですが、トロッととけたチーズとじゃがいもの組み合わせは最高です。
フランスではラクレットメーカーを持っている家庭も多く、レストランより家庭で食べる料理、というイメージです。フロマージュリー(Fromagerie:チーズ専門店 )にはいろんな種類のラクレットチーズがあり、自宅でラクレットをするときにはいろんな味を楽しめるのが魅力です。
サヴォワ地方にはラクレットを楽しめるレストランもたくさんあります。パリにもいくつかラクレットレストランがあるので、冬に旅行される方はぜひ行ってみてください。
ポトフ / Pot-au-feu
日本でも馴染みのあるポトフはフランスの家庭料理。ゴロゴロ大きめの具と温かいスープが冬にぴったりです。冬になるとレストランでも提供するところが増えるので、ぜひ本場のポトフを味わってみてくださいね。
ヴァン・ショー / Vin chaud
ヴァン・ショー(ホットワイン)は赤ワインに香辛料やフルーツを混ぜた飲み物。柑橘系のフルーツやスパイスがとってもいい香りです。通常のワインよりもアルコール度数が低いので、お酒が苦手な方にもおすすめ。
そしてヴァン・ショーといえばクリスマスマーケット!どこのクリスマスマーケットにも必ずヴァン・ショーの屋台があります。屋台によって味が違うので飲み比べてみるのも楽しいですよ。
スープ ア ロニオン / Soupe à l’oignon
スープ ア ロニオン(オニオンスープ)も日本でもよく食べられている料理ですね。
ヨーロッパのいろんな国で食べられていますが、フランスのものは玉ねぎをよく炒めて作ったスープにバゲットとチーズを乗せてオーブンで焼き色を付けるのが一般的。トロッとしたチーズと玉ねぎの甘味が染み込んだバゲットが最高です。オーブンで仕上げるため熱々で提供されるのも、寒い冬にはうれしいですね。
ガレット・デ・ロワ / Galette des rois
ガレット・デ・ロワは、エピファニー(Épiphanie)、日本では公現祭と呼ばれるキリスト教の祭日に食べるお菓子。パイ生地の中にアーモンドクリームがたっぷり入っているのが特徴です。
家庭では大きなガレット・デ・ロワをみんなで切り分けて食べますが、一人用も売られているので観光客でも気軽に食べられます。ピスタチオ味やチョコレート味など変わり種もあり、いくつも食べたくなってしまいます。
エピファニー当日だけでなく、1月中はブーランジュリー(パン屋:Boulangerie)やパティスリー(ケーキ屋:Patisserie)でガレット・デ・ロワが販売されています。1月に旅行される方はぜひ食べてみてください。
今回は、冬に食べたいフランスグルメをご紹介しました。冬のパリは寒いですが、温かい料理や甘いお菓子を食べて心も体も温めてくださいね。