本格的なバカンスシーズンに突入したフランス。フランスでは多くの人が夏の間に2〜3週間もの長い休暇を取って旅行にでかけます。この長いバカンスをフランス人はどこで過ごすのか、興味がありませんか?
今回はフランス人に人気のバカンス先をご紹介します!
フランス人に人気のバカンス先
あるアンケート調査では、44%がフランス国外でバカンスを過ごす予定と答えており、64%はフランス国内でバカンスを過ごす予定と答えているそう。半数以上がフランス国内をバカンス先に考えているんですね。
今回は、フランスで人気のガイドブック「Le Routard」のサイトのアクセス数から算出された、2023年にフランス国内で人気の地域をご紹介します。
10位:Pays de la Loire(ペイ・ド・ラ・ロワール)
ナントを中心とするペイ・ド・ラ・ロワールが第10位です。ロワール地方のお城と大西洋の海、異なる2つの面が楽しめるのが魅力のようです。また、このあたりは自転車専用道路が広範囲に整備されています。気軽にサイクリングができて、家族連れで楽しめるのも人気の理由かもしれません。
9位:Aquitaine – Bordelais, Landes(アキテーヌ)
スペインとの国境の地域アキテーヌのなかでも、ボルドー周辺のボルドレ(Bordelais)とその南側ランド(Landes)がフランス人の人気を集めているようです。ボルドレはワイン畑が集中しているエリアでもあるので、ワイン好きにとってはたまりません。
8位:Alpes(アルプ)
アルプス山脈周辺のアルプ地方では、ハイキングやサイクリングなどが楽しめます。フランス人は自然の中でのアクティビティが大好きなので、アルプ地方が人気なのも納得です。
7位:Normandie(ノルマンディー)
モンサンミッシェルで有名なノルマンディー地方が第7位。ドーヴィルやオンフルールなど海沿いの街も人気です。夏でも水温が低いため海水浴には向いていませんが、有名画家の絵のモデルにもなった美しい街並みが魅力的な地域です。
6位:Languedoc-Roussillon(ラングドック・ルシヨン)
ラングドック・ルシヨンは、プロヴァンス・コートダジュールの西側に位置する地中海沿岸のエリアです。主な街はモンペリエやペルピニョンなど。中世の香りが残るカルカッソンヌや古代ローマ時代からの都市ニームなど、歴史的都市が多いのが魅力です。
5位:Côte d’Azur(コートダジュール)
ニースやカンヌをはじめとする南仏の海沿いの街は夏の定番のバカンス先です。気候もよく、美しいビーチにおいしい魚料理と、夏を満喫できる要素が満載です。実は美術館なども多く観光スポットも豊富なので、いろいろな楽しみ方ができます。
4位:Provence(プロヴァンス)
プロヴァンス地方はコートダジュールとカブる部分もありますが、南仏の海岸沿いの街に加えて内陸の街も含むイメージです。7月には美しいラベンダー畑が見られ、南仏のかわいらしい村々も人気のスポットです。
3位:Corse(コルシカ島)
第3位は地中海に浮かぶコルシカ島。コルシカ島はフランス領土ではありますが、フランス本土とは地理的にも文化的にも大きな違いがあります。自然も豊かで海も山も楽しめるところが大きな魅力で、ハイキングコースが豊富なことでも知られています。
2位:Île-de-France(イル・ド・フランス)
イル・ド・フランスはパリとその近郊の街を含めた地域。パリにはグルメでもアートの分野でも、地方にはない魅力がたくさん。また、歴史的建築物を多く保有するフランスですが、その多くがパリに集中しています。やはり、フランス人にとってもパリは人気の旅行先のようですね。
1位:Bretagne(ブルターニュ)
第1位はブルターニュ地方!ブルターニュ地方といえば、サン・マロやブレストなど海辺の街が有名です。ブルターニュ地方の海の水温は20℃以下と南仏と比べるとかなり低めなので、個人的には夏のバカンス先としては少し意外に感じました。ブルターニュ地方では、ビーチよりも海沿いの風光明媚な景色や自然を求めて旅行する人が多いのかもしれません。
フランス人に人気のバカンス先を見てみなさんはどう思いましたか?
フランスにはパリ以外にも魅力的な地域がたくさんあります。地域ごとに特産品や街並みにも違いがありフランスのまた違った一面を見ることができるので、ぜひいろいろな街を訪れてみたいですね。