赤ちゃんの名前ランキング2022
みなさんはフランス人の名前でどんなものを思い浮かべますか?
パリ市では毎年赤ちゃんの名前ランキングを発表しています。今回は、2022年のランキングをご紹介します。(出典:https://www.paris.fr/pages/decouvrez-le-top-10-des-prenoms-donnes-a-paris-22870)
どんな名前がランクインしているのか、さっそく見てみましょう!
▼2023年のランキングが気になる方はこちらから!
女の子の名前ランキング TOP10
- Alma(アルマ)
- Louise(ルイーズ)
- Emma(エマ)
- Jeanne(ジャンヌ)
- Anna(アナ)
- Adèle(アデル)
- Rose(ローズ)
- Gabrielle(ガブリエル)
- Chloé(クロエ)
- Jade(ジェイド)
2022年にパリでもっとも多かったのは「アルマ」でした。アルマはラテン語が由来の名前です。2位の「ルイーズ」は、2021年までは14年連続で1位だったそう。そんなにも長い間上位にランクインするなんて、パリジャンにはかなり人気の名前のようですね。
女の子のランキングで特徴的なのは、“a”が含まれる名前が多いこと。1位の「アルマ」や3位の「エマ」、5位の「アナ」などです。aの音の響きが人気のようです。
男の子の名前ランキング TOP10
- Gabriel(ガブリエル)
- Adam(アダン)
- Raphaël(ラファエル)
- Louis(ルイ)
- Mohamed(モアメド)
- Arthur(アルチュール)
- Isaac(イザーク)
- Noah(ノア)
- Gaspard(ガスパール)
- Léon(レオン)
男の子のランキングは、実は2021年とほとんど変わっていません。新しくランクインしたのは「ガスパール」のみ。それ以外は順位は変わっているものの顔ぶれは同じです。
このランキングから分かることは、男女ともにクラシックで短い名前が人気だということ。たしかに、音節が1つか2つの短い名前が多いですね。
また、どれもなんとなく聞いたことがある名前だと思いませんでしたか?昔からある定番の名前が今も愛されているということですね。
フランスにもキラキラネームってあるの?
近年、日本ではキラキラネームが話題になっていますが、フランスにもキラキラネームのようなものがあります。
よくあるのは、有名ブランドやメーカーの名前をそのまま名付けるもの。
例えば、Dior(ディオール:高級アパレルブランド)、Meibelyne(メイベリン:コスメブランド)、Mercedes(メルセデス:自動車メーカー)などの名前を実際に子どもに名付けた親がいるそう。また、有名人や映画などの登場人物の名前から取る親もいます。Batman(バットマン)、Bruce-Lee(ブルースリー)、Astérix(アステリックス)などなど。。。
個人的にこの名前は辛い!と思ったのは、Boghosse(ボゴス)。これは、フランス語で“イケメン”を意味する“Beau gosse”とほぼ同じ発音なんです。友達から「イケメン!」と呼ばれているようなもので、学校でからかわれる姿が目に浮かんでしまいます。
さらに、これは悩みに悩んだ結果なのかな、ととれなくもないのが、2つの名前を組み合わせたもの。
例えば、Benjapaul(Benjamin + Paul)、Gabryélène(Gabrielle + Hélène)などです。両親の間で意見が別れた場合に、折衷案としてこのような名前に落ち着く場合があるようですが、多くのフランス人からは否定的に捉えられています。
子どもにいい名前を付けたいと思うのは全世界共通だと思いますが、それが個性的すぎる名前というネガティブな結果になってしまうのも世界共通なのかもしれません。