Eメール・SMSで使える!出だし、文末の表現

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フランス語でメールを書く時、またSMSでやり取りをする時、出だしはどんな風に書けば良いのか、また文末にはどんな表現を使ったら良いのか悩んでしまいますよね。

今回は、フランス在住歴10年の筆者が、現地で日常的に使われている「メールの出だしや文末に使える表現」をご紹介します。

目次

出だしの挨拶の表現

通常のメール(ビジネス以外)

相手の性別関係なくオールマイティーに使えます。
Bonjour, 
(こんにちは)
Bonsoir,
(こんばんは)※夕方17時以降の場合

相手が女性の場合
Bonjour Madame, 
(こんにちはマダム)

相手が男性の場合
Bonjour Monsieur, 
(こんにちはムッシュー)

« Bonjour »(こんにちは)

こちらは最もよく使われ、またどんなシチュエーションでも合う万能挨拶です。日本語の「こんにちは」に相当するので、とても分かりやすいですね。夕方17時以降の場合には« Bonsoir, »(こんばんは)を使う場合が多いです。

ビジネスや企業・学校宛てへの出だしの挨拶

次に、ビジネスや特定のメーカー、企業、学校など正式な行政機関へのメール、また誰宛てへ、という特定の人物が決まっていない一般のお店などへのメールなどの場合に使う表現をご紹介します。

相手の性別がわかっていなくて企業などビジネスのメールを書きたい場合
Madame, Monsieur,

宛先の相手が複数の場合
Mesdames, Messieurs,

相手の性別がわかっており、なおかつ中立的な表現をしたい場合
Madame / Monsieur,

相手を尊敬しており、それを挨拶ですでに表現したい場合
Chère Madame, (相手が男性の場合はCher Monsieur),

相手方がメーカーや企業、専門店など特定の相手が決まっていない場合、上記の書き出しから始めると良いでしょう。

意味はどれも日本語の「こんにちは」に相当しますが、書き方がそれぞれ異なり少しずつですがニュアンスも違ってきます。

ここで気をつけたいのが、« Bonjour Mademoiselle »(こんにちは、お嬢さん) の使用は避けましょう。たとえば道などではこのように声を掛けられることはありますが、メールなどのテキストでこのように書くことは非常に侮辱的とみなされています(性差別的主義を過度に感じさせる傾向があります)。そのため、相手が女性の場合は年齢に関わらず « Bonjour Madame » から始めるのが無難です。

また、注意したい2つ目として « Monsieur ⚪︎⚪︎(相手の名前)»という出だしから始めるのはやめましょう。(相手が女性の場合はMadame ⚪︎⚪︎(相手の名前)。

フランスでは、この表現は大変無礼であると捉えられます。日本語的にいうと「⚪︎⚪︎君、~をしたまえ!」という、なんともおこがましい上司のような態度のような感じに表現されてしまいます。そのため口頭でも« Monsieur ⚪︎⚪︎ »と言うと、「⚪︎⚪︎君、調子はどうだね!」という傲慢な感じに聞こえてしまい、相手に対して皮肉的かつ、こちらが優位を占めていることを表しますので避けた方が無難です。男性へのメールは単に« Bonjour Monsieur, »(女性ならBonjour Madame)だけにした方が良いでしょう。

文章の末尾の表現

Très cordialement,
よろしくお願いいたします。

Cordialement,
よろしくお願いします。

Sincèrement,
敬具(心から)

Respectueusement,
敬具(敬意を込めて)

上記なフランスでメールの末尾に最もよく使われていた表現です。私の10年間のフランス生活で特に目にすることが多かったのは、« Très cordialement »(よろしくお願い致します)です。かかりつけのお医者様や学校の教授、職場の上司などあらゆる場面で使用できます。特にまだ会ったことのない者同士、お互いに知らない相手同士が最もよく使う表現でもあります。特に目上の方、尊敬する人宛てによく使われる表現ですので覚えておくと良いでしょう。

企業や学校、就職の応募時などの末尾

続いては大変かしこまった表現で、特にビジネスやかかりつけの医師、企業や学校、就職の応募時などの末尾に使われます。

①Veuillez agréer, Madame, Monsieur, mes salutations distinguées.
よろしくお願い致します。

②Dans l’attente de votre réponse, je vous prie d’agréer, Madame, Monsieur, mes sincères salutations.
あなたからのメールのお返事を心よりお待ちしております。

③Je vous prie d’agréer, ※Monsieur, mes respectueuses et sincères salutations.
どうぞよろしくお願い申し上げます。

※相手が女性の場合はMadame

①は直訳すると「奥様、閣下、謹んでご挨拶申し上げます。」というなんともかしこまった意味になりますが、意味合いとしては日本語の「よろしくお願い致します」に相当しますのでそこまで気にしなくても大丈夫です。①は大変よく使われる表現かつかなりかしこまった表現なので、たとえば応募をしたい企業や会社、また登録したい学校や希望している就職先などに連絡する時などに使用されます。

②、③は直訳すると意味は下記です。

②「あなたの返事を待っている間、私の心からのご挨拶を受け入れてください。 」

③「閣下、謹んで私の心からのご挨拶を受け入れてください。」

となりますが、どちらも日本語的に「お返事をお待ちしております」「よろしくお願い致します」の意味になるので、そこまで厳密に考えなくても大丈夫です。

定型分として文末に使われることが多いと言うだけなので、一つ一つの意味を考える必要はなく、上記の慣用句がよくビジネスや上司、または尊敬する人宛てへのメールの語尾に用いられると言うことだけ覚えておきましょう。

ビジネスやメーカー・企業宛てのよりシンプルな末尾

Sincères salutations / Meilleures salutations / Salutations
敬具

Avec mes sincères (meilleures) salutations
心から(最高の敬意を表します)

Avec mes salutations distinguées
よろしくお願い致します

上記もすべてビジネス・企業・学校など特定されていない機関宛てに使われます。よりシンプルでかつどんなシチュエーションでも使える末尾の表現です。意味はどれも同じく「敬具」という意味で文末によく使われます。

友人・知人・上司・知り合いなど全員に使える末尾

Bonne journée,
良い1日を。

Bonne soirée,
良い夜を。(夕方17時以降)

フランスではこれは必ずメールやSMSの最後に付けるのが普通です。またスーパーや薬局、一般のお店など店員さんと別れる時に、お互いにこの挨拶を使う時も多いです。口頭だと別れる時« Merci, au revoir »(ありがとう、さようなら)が多いですが、上記の表現を加えることも多いです。特にメールなどのテキストでは必ずこの « Bonne journée » を付けるようにしましょう。日本ではあまり文末に決まった表現はありませんが、フランスではこの決まった表現があり、つけなければ逆に不自然に思えてしまいますので覚えておくと便利です。

上記以外にも末尾の表現として下記があります。

(友人・知人宛て)
Passe une bonne journée,
良い1日を過ごしてね。

Passe une bonne soirée,
良い夜を過ごしてね。(夕方17時以降)

(上司・目上の人宛て)
Passez une bonne journée,
良い1日をお過ごし下さいね。

Excellente journée,
素晴らしい1日をお過ごしくださいね。

Agréable journée,
心地良い1日をお過ごしくださいね。

またメールを送った日が金曜日なら下記です。

Bon week-end
良い週末をお過ごしくださいね。

日曜日の夜や月曜日なら下記を使います。

Bonne semaine
良い一週間をお過ごしくださいね。

そのメールを書いた曜日によって、使われる表現が変わるのは大変興味深いですね。

メールの最後にはさまざまな表現があり、たとえば相手に良い本を紹介した場合などには下記が使用できます。

Bonne lecture
良い読書を。

また、協力してくれた相手には下記を用います。

Merci de votre collaboration
ご協力ありがとうございます。

お互いに文面上でのやり取りのみでまだ対面では会っていない場合、そして近いうちに会う約束がある場合には下記がよく用いられます。

Au plaisir de vous voir
お会いできることを楽しみにしております。

(同世代の人向けには)
Au plaisir de te voir !
君に会えることを楽しみにしているよ!

より気軽に使えるシンプルな挨拶と結びの表現

最後に、SMSやFacebookメッセンジャーなどで友達宛てに気軽に使える挨拶と結びの便利な表現をご紹介します。

・Coucou !

やっほー!

・Coucou, c’est moi 

やっほー、私だよ

・Salut ⚪︎⚪︎(相手の名前), ça va ?

やっほー⚪︎⚪︎、元気にしてる?

・Ça va ? 

元気?

・Tu vas bien ?

元気にしてる?

・Bonjour ⚪︎⚪︎, j’espère que tu vas bien.

こんにちは⚪︎⚪︎、元気にしていることを願ってるよ。

(とても優しい表現、フランスでメールの始めなどに最もよく使われる最初の挨拶の典型的な表現です)

【文末・結びの例】

・Bonne journée

良い1日を

・Bonne soirée

良い夜を(午後17時以降)

・Salut,

じゃあね

・Je t’embrasse

君にキス(親しい相手、恋人など宛て)

・Bisous

キス(知り合い以上恋人未満の場合、親友、親しい友達など)

・Amitiés

友情の念

・Amuse-toi bien

楽しんでね

・À plus

また今度ね

・À très bientôt

近いうちにね

・Je pense à toi

君のことを思ってるよ。(恋人、親しい友達など)

・Je pense à vous

あなたのことを思っています。

(病気で入院している先生や知り合いなど。あなたのことを気にかけていますよ、というニュアンス)

まとめ

いかがでしたでしょうか。フランス語でメールを送る際、始めや終わりにどんな言葉を書いたら良いのかとても気になりますよね。特に相手と親しくしたいと思っている場合や、相手のことを気にかけている場合、またそうでなくても、やはり自分の気持ちを素直に表現できたら嬉しいですよね。今回はそんな気持ちをより素直に表せるようになるための表現をいくつかご紹介しました。どの表現もフランスで日常的に使われている表現なので、ぜひフランス人の方とSMSやメールなどでやり取りする機会があれば使ってみてくださいね。

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この記事を書いた人

フランスへピアノの音楽留学のために渡仏し、フランス人パートナーとパリに住んでいます。可愛い雑貨やアンティーク、手芸屋さんなど可愛い物が大好き。おしゃれなカフェやおすすめレストラン探し、フランスらしい風景を写真撮影するのが趣味です。
在仏歴10年、パリガイド歴7年以上。
住んでいる人しか知らない隠れ家的スポットやおすすめ情報などをぜひご紹介していきます。

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