フランス滞在中に、レストランでウェイターさんやシェフにフランス語で「とても美味しかったです」と気持ちを伝えられたら素敵ですよね。ただ「美味しかった」だけではなく、いろんな言い方やバリエーションを組み合わせて使えたらとてもかっこいいですし、何より気持ちが伝わります。
今回は、そんな感謝の気持ちを伝えるフランス語の表現を4つご紹介します。
C’était bon !
美味しかったです!
フランス語で”bon” は「良い、上等な、(質の)高い」という好印象の場合に用いられます。お食事に関しては、「美味しい、良い匂い」というポジティブな場合に使用され、とても頻繁に使われる表現です。
フランス人は「美味しい」という場合に、まず第一にこの「C’est bon !」を使う傾向があります。
とても言いやすくシンプルで、大勢がいる中でも聞き取りやすいという利点があるからかもしれませんね。ただしこちらは現在形で「美味しいです」と食事中に使う表現なので、お食事後にウェイターさんに伝えたい時には「C’était bon !(美味しかったです!)」という過去形で使いましょう。
また、« Merci beaucoup, c’était très bon ! (ありがとうございます、とても美味しかったです!)»という風に、Merciと組み合わせるとより現地人っぽさが増します。
C’était délicieux !
とても美味しかったです(風味が)!
「C’était bon !」と似ていますが、こちらはより「お料理の風味などがとてもよく出ていて美味しかったです」というニュアンスがあります。味わいなどをとても堪能できて良かったですよ、と伝えたい時のワンランク上の表現です。
C’était excellent !
本当に素晴らしかったです!
“excellent” は、動詞「exceller(…に秀でる、すぐれている、抜きん出る)」の形容詞です。「素晴らしい、優れた、見事な、優秀な、他にない」、たぐいまれなるほど見事で今までにないほどこれ以上に素晴らしかった(美味しかった)ですよ!と称賛する表現です。見た目も、風味も、味わいも全てがパーフェクトで、非のつけどころのないお料理をご馳走になった時に、ぜひこちらの表現を使ってみてくださいね。
そして、2と3を組み合わせた表現もあります。
- Merci pour cet excellent repas, c’était délicieux !
(素晴らしいご馳走をありがとうございました、とても美味しかったです!)
- Merci pour ce délicieux repas. Tout était à la hauteur.
(美味しいお料理をありがとうございました、本当に質の高いお料理でした。)
repas…お料理、Tout…全部、全て
hauteur…「高さ」という女性名詞ですが、「à la hauteur」でレベルが高い、能力があるという意味になります。
Merci pour… は「…に感謝する、…にありがとう」という気持ちを表す表現方法です。
ぜひ現地で実際に使ってみてください。
C’était parfait !
完璧でした!
parfait…「完璧な、申し分のない、この上ない」という形容詞です。
完璧で申し分のないお料理でした、という気持ちを伝えたい時に使う表現です。3.のexcellentと似ていますが、どちらかというとexcellentは「本当に美味しかった、今までにないぐらいに!」という興奮した感じで、parfaitは少し上品めに「美味しかった、私の好みでしたよ」と少し控えめにエレガントに伝えたい時に使われます。
また、「じゃあ星付きのレストランではエレガントな言い方の方が良いかな?」などと考えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、フランスのレストランでは星付きの高級レストランでもカジュアルなレストランでも、言い方などは全く気にしなくて大丈夫ですので、ぜひ気に入った表現をどんどん使ってみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、フランスのレストランで「美味しかったです」という自分の気持ちを伝える表現をご紹介しました。どれも使いやすく、言いやすい表現なのでぜひ本番前に言い方などを練習して、実際にウェイターさんに「美味しかったです、ありがとうございました」の気持ちを素敵に伝えてみてくださいね。
今後も「このような場面の時に使う」表現方法をたくさんご紹介していきます。