フランスはいろんな国からの移住者が多く、とってもインターナショナルな街。特にパリの中にはいくつか外国人街があり、パリとは思えない街並みが広がっています。
外国人街には、その国ごとの飲食店や食料品店、雑貨屋などがたくさん。パリにいながらさまざまな国のグルメや文化に触れられる魅力的なエリアとなっています。今回はそんなパリの外国人街をご紹介します。
異国情緒あふれるパリの外国人街
日本人街
まずはご存じの方も多い日本人街。パリ1区のピラミッド駅を中心としたエリアに広がっています。
ここには日本食レストランはもちろん、日系スーパー・書店・雑貨屋などたくさんの日本のお店が並んでいて、フランス在住の日本人にとっては必要不可欠な場所です。観光でパリに来た方でも、日本食が恋しくなってこのあたりで日本食を食べる方は多いようです。
もちろん日本食はフランス人にも大人気。最近パリで人気の日本食はラーメンとお弁当。日本人街以外の場所にもたくさんのラーメン屋やお弁当屋がオープンしています。
フランスでも、ラーメンもお弁当もそのまま「Ramen」「Bento」と呼ばれています。日本の食文化が海外でも評価されているのはうれしいですよね。
中華街
パリには中華街がふたつあります。ひとつはパリ13区、もうひとつはベルヴィル地区です。
どちらも中華レストランとスーパーがたくさん並んでいます。日本の食材も手に入るのでわたしもスーパーによく行きますが、日本でもあまり見かけないような食材が並んでいて見て回るだけでもおもしろいです。
パリには中華惣菜店がたくさんあり、中華街に行かなくても気軽に食べられます。しかし中華街へ行けばより本格的な中華料理を堪能できます。しかも安くて早い。
フランス人は辛い料理が苦手な人が多いようですが、最近は四川料理など辛い料理を提供するお店も増えています。
インド人街
インド人街があるのはパリ10区のパッサージュ・ブラディ。
パッサージュ・ブラディにはインド料理店がズラーっと並んでいて、店員もみんなインド人です。レストランの装飾もまさにインドな雰囲気で、ここがパリとは思えないほど。
ここでは本格的なインドカレーが食べられます。平日のランチにはお得なセットメニューもあり、お昼時は近くで働く会社員たちで賑わいます。
ユダヤ人街
ショッピングエリアとして人気のマレ地区にはユダヤ人街があります。
マレ地区の一角に「ファラフェル」という中東名物のレストランが集まっている場所があり、そのあたりがユダヤ人街と呼ばれています。
ファラフェルはパリで食べたいB級グルメとして名前が上がるほどで、もはやパリグルメのひとつといえます。ユダヤ人街のファラフェル店は、週末やバカンスシーズンには長蛇の列ができるほど人気です。
アフリカ人街
アフリカ人街は18区のシャトー・ルージュ駅周辺。駅を出るとあたりにいるのはアフリカ系だらけで、ここは本当にフランスなの?と思ってしまいます。
このエリアにはアフリカに限らず多国籍なレストラン、生地屋、IT機器専門店、なんでも屋とさまざまなお店が並んでいます。そして、美容院やカツラ専門店が多いところも特徴的。ドレッドやコーンロウなどアフリカ特有のヘアスタイルの専門店で、お客さんも店員もほとんどがアフリカ系です。
ただ、このあたりはあまり治安がよくありません。18区はパリで最も多くの傷害事件が起きているエリアなんです。特に夜は近づくのはおすすめできません。
パリの外国人街は、フランス的な歴史的建造物やモニュメントなどの観光スポットとは違ったパリの一面を見せてくれます。そして、それぞれの国のグルメを味わえるのも魅力。パリ観光ではぜひ外国人街にも行ってみてくださいね。