こんにちは、カナダフランス語圏ケベックに住む「みあ」です。ここケベックでは基本的に毎日フランス語を使わないと生活ができないのですが、会話の途中で「今のって日本語?」と感じることがあります。
今回は、発音は日本語にある言葉と同じでも意味がまったく違う、そんな紛らわしい単語をまとめてみました。
耳 Mimi
日本人が使う「耳」と同じ発音の「Mimi」は、フランス語で「かわいい」という意味を持つ「mignon(ne)」の口語的な短縮語です。
例:
- Regarde ce chiot, c’est mimi !
(この子犬を見て、とてもかわいい!) - La photo de ton bébé est adorable. C’est vraiment mimi !
(あなたの赤ちゃんの写真、とてもかわいいね!)
サル Sale
日本人が使う動物の「サル」と同じ発音の「sale」は、フランス語で「汚い」「ひどい」「不正な」という意味を持ちます。ネガティブな意味を持つ単語なので、使用する際には注意が必要です。
「sale」を使ったフランス語の例文をいくつか紹介します。
例:
- Mes chaussettes sont sales, je dois les laver.
(私の靴下は汚れているので、洗わないといけない。) - Il a payé avec de l’argent sale qu’il a gagné au marché noir.
(彼は闇市場で稼いだ汚い金で支払った。) - Il fait un sale temps aujourd’hui, il pleut sans arrêt.
(今日はひどい天気だね、雨が止まらない。)
ブス Bus
「bus」はフランス語で「ブス」と読みますが、日本語の「ブス」(不細工な人)とは意味が異なります。「bus」は公共交通機関のバスを指します。正確に表現すると、フランス語の「bus」の「u」の発音は日本語にはない音なので、完全に同じではありません。しかし、大抵のフランス人は「ブス」という言葉が公共のバスを指していると理解してくれますよ。
フランス語の「u」の発音は舌を前に押し出したまま発音します。これは日本語話者にとって練習が必要な音です。
例:Je prends un bus jaune aujourd’hui. (今日は黄色いバスに乗るよ)
寿司(Sushi) Souci
こちらでも和食ブームの影響で寿司が大人気ですが、日本人が「寿司(Sushi)」と発音すると、フランス語の「souci」(心配・気がかり・問題)と間違われることがあります。フランス語の「sushi」の「u」の部分の発音は、日本人にとって「bus」の「u」と同様に難しい音です。
例:
- Pas de souci, je me débrouille.
(心配しないで、うまくやれるよ) - Il y a un souci avec le toit de la maison.
(家の屋根に問題があります。)
がんばルーン
実はこの単語を紹介したくてこちらのブログを書くことを思いつきました。最近、わが子が「○○ちゃんが、がんばルーンを持ってた。私にも買ってよ。」と言ってきたので、「がんばることをするのを買うのか?応援の旗とかかな?」と思い、どういう意味かケベック出身の友人に聞いてみました。すると、「がんばルーン」は実は「gomme balloune(チューインガム)」のことだとわかりました。
「gomme」はゴム、「balloune」は風船の意味を持つ「ballon」の口語的表現です。「gomme balloune(チューインガム)」という言い方はケベックの方言で、フランスではチューインガムを「chewing-gum」や「gum」と言います。この表現はとても面白くてかわいらしいですね。
例:Je mange de la gomme balloune.
(チューインガムを食べます)
以上、発音が同じだけど意味が全く異なるフランス語の単語をまとめてみました。
ぜひ参考にして、使ってみてくださいね。