パリオリンピックがついに来年まで迫ってきましたね。パリでは、競技場や選手村の準備などが着々と進んでいます。
パリオリンピックでは、パリのみならずフランスのほかの都市やフランス領の国でも競技が行われることになっています。今回は、そんなパリオリンピックの競技場をご紹介していきます。
パリオリンピックの競技場
オリンピック期間中は、パリを代表する名所などが競技場へと変身することが決まっています。そのなかには、ヴェルサイユ宮殿など、世界遺産に指定されている場所も含まれています。
今回はパリの名所に注目して、どんな名所が競技場として使用されるのか見ていきたいと思います。
ヴェルサイユ宮殿(Château de Versailles)
世界遺産にも登録されているヴェルサイユ宮殿ですが、パリオリンピックの競技場として使用されることが決まっています。ヴェルサイユ宮殿で行われるのは、馬術と近代五種。
競技が行われるのはヴェルサイユ宮殿の庭で、オリンピックのために一時的に会場が設置される予定です。競技によって最大で40,000人の観客が競技を観戦できます。
ヴェルサイユ宮殿の庭は丁寧に手入れされていて、季節ごとに変わる花々や美しい噴水が魅力です。そんな場所でオリンピックが見られるなんて楽しみですね。
エッフェル塔(Tour Eiffel)
フランスのシンボル、エッフェル塔ではビーチバレーが行われます。競技が行われるのは正確には、エッフェル塔のふもとにあるシャン・ド・マルス公園。24,3ヘクタールもの広さを持つ、パリジャンの憩いの場です。
オリンピック開催中は、「エッフェル塔スタジアム」へと名前を変えて、12,860人の観客を迎えます。エッフェル塔をバックに繰り広げられる熱い戦いが楽しみです。
グラン・パレ(Grand Palais)
グラン・パレは1900年のパリ万博の際に建てられた建物で、その後は美術館や展示会会場として使用されてきました。パリコレの会場にもなっており、毎年華やかなランウェイが開催されています。
グラン・パレで行われるのは、フェンシングとテコンドー。実はグラン・パレは現在改修工事中で、今年中に工事が終わる予定です。新しく生まれ変わったグラン・パレでどんなふうに競技が行われるのか、楽しみです。
コンコルド広場(Place de la Concorde)
コンコルド広場は、シャンゼリゼ通りとチュイルリー公園に挟まれた広場。フランス革命中にギロチン刑が行われた場所として有名ですが、現在では多くの車が行き交い、夜は夜景が美しい場所として人気です。
コンコルド広場では、バスケットボール(3×3)・BMXフリースタイル・ブレイキン・スケートボードと、4つの種目が行われる予定です。そのなかでも、パリオリンピックからの新種目であるブレイキンに注目です。
コンコルド広場は、普段から交通量の多い交差点に囲まれています。それがどんな競技場へと変わるのか、気になるところです。
セーヌ川(Seine)
パリオリンピックで驚きなのが、水中競技がセーヌ川で行われること。セーヌ川はお世辞にもきれいといえる川ではなく、本当にここで泳ぐの?と思ってしまうような状態です。現在、セーヌ川での遊泳は禁止されていますが、禁止されるまでもなく、飛び込んだり泳いだりする人はいません。
セーヌ川で競技が開催されることが決まったとき、多くのフランス人が思ったことは「2024年までに本当にセーヌ川で泳げるようになるのか?」だと思います。
14億ユーロものお金がセーヌ川浄化のために注ぎ込まれており、パリ市長によると「パリオリンピックの際にセーヌ川で泳ぐのは可能」とのこと。いまのところ、改善されている様子は見えませんが、見えないところで浄化計画は進んでいるのでしょう。
セーヌ川で開催される競技は、マラソンスイミングとトライアスロンです。オリンピック開催までにセーヌ川がきれいに生まれ変わるかどうかに注目です。
今回は、5か所の競技場をご紹介しました。このほかにもさまざまな名所がオリンピックの会場へと変身することが決まっています。2024年のオリンピックの際は、どんな場所が競技場になっているのかも注目して観戦してみてくださいね。