フランス語が話せるようになる効率的な学習法、勉強方法

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フランス語で会話ができるようになれたら、とてもかっこいいですよね。

初級者向けの参考書や教材などで文法は一通り学んだし、簡単な挨拶ができる程度の単語や熟語は覚えたけれど、全然話せるようにならないとお悩みの方も多いと思います。

フランス人のネイティブスピーカーといきなり話すにはハードルが高いし、機会もなかなかない。語学学校やスクールに通うのは金額も高いし、そもそもボキャブラリが足りないので先生が話していることがわからないし、言いたいことも言えなくてフラストレーションが溜まる。まずは独学でフランス語を学習してある程度会話ができるようになりたいけど、何からどうやって勉強したらいいかわからない。おすすめの学習方法や学習サイトなどはないか。

そんなお悩みを抱えた方のために、フランス語会話が上達するためのおすすめの学習方法をまとめました。後半には会話の学習に役立つオンライン学習サイトの紹介もありますのでぜひ最後までご一読ください。

フランス語会話学習サイト Coucou!
フランス語会話学習サイト Coucou! ”Coucou!(クク)”は「もっとフランス語を話せるようになりたい」という願いを叶える日本唯一のネイティブ会話に特化したフランス語学習サイトです。
フランス語会話上達におすすめの学習サイト
目次

言語学習において大切なこと

学習の目標や計画を立てる

ただやみくもに勉強を続けるだけではモチベーションを維持することはやがて難しくなります。 「フランスに留学する」「フランス語の映画を字幕なしで観れるようになる」「フランス旅行でフランス語で注文ができるようになる」など、具体的な目標を定め、なりたい自分をイメージすることが大切です。

また、自分の実力を測るためにフランス語検定(実用フランス語技能検定試験、通称”仏検”)やDELF・DALF(フランス国民教育省が認定した唯一の公式フランス語資格)などの資格試験を目標設定に活用するのも良いでしょう。

目標に到達するためにどのようなステップを超える必要があるのか、いくつかの中間目標を定め、いつまでにその目標を達成するか、実現に手の届きそうな範囲で計画を立てることも有効です。

毎日少しの時間でも学習する

言語学習に魔法の杖はなく、勉強した時間と量に比例して上達します。

効率的な学習方法はありますが、フランス語を一定のレベルで話せるようになるためには数千におよぶ単語や熟語などのボキャブラリを暗記する必要がありますので、毎日コツコツと勉強することが重要です。

忙しくてまとまった時間がとれないというときでも、毎日少しの隙間時間を見つけて単語を覚えるだけで、日々の積み重ねが長い目でみれば大きな違いとなってきます。

学習を継続するために、毎日決まった時間をフランス語の学習に充てるという方法があります。比較的手が空きやすい時間帯をみつけて、無理せず学習が継続できるようにしましょう。

もし、勉強ができなかった日があったとしても気にする必要はありません。気落ちしたり落ち込むよりも、気楽な気持ちで楽しく勉強することが長く継続できる秘訣です。

たくさんのフランス語を聴く・読む

聴いたことも読んだこともない言葉がすらすらと口から出てくることはまずありません。フランス語を話す(アウトプットする)ためには、その前にたくさんのフランス語をインプットする必要があります。

多聴・多読はフランス語脳を鍛え、リスニング力の向上や文法の理解などに役立ちます。 文法だけをひたすら勉強していてもフランス語を話せるようになるにはなりません。たくさんのフランス語に触れることで単語を学習するだけでは得られない、文脈のなかでの使われ方やニュアンスを理解することができるようになります。また、日常生活で必要な言葉ほど頻度高く出てきますので、重要な言葉から記憶への定着化を促すことができます。

フランスに留学した人がフランス語が話せるようになるのは単純に毎日たくさんのフランス語に触れているからです。現在ではフランスに行かなくてもフランス映画やラジオ、Youtube、ウェブサイトなどフランス語を聴いたり、文章を読んだりする方法がありますので、できる限り多くの時間、フランス語のインプットを増やすようにしましょう。

精読をする

フランスの映画やラジオをただBGMのように聴き流しているだけではフランス語を覚えることはできません。

「聴き流すだけでペラペラになれる」というような広告を見たことがある人も多いと思います。「ネイティブの幼児と同じ方法で言葉を学ぶべきだ」という考え方は一見とても説得力がありますが、多くの研究で大人は幼児のように外国語を習得できないということが明らかになっています。

読んで理解できないものは聴いてもわかりません。また、なんとなく理解しているだけではいつまで経ってもフランス語を上達させることができません。

精読は文章をじっくりと読むことで文の構造や文法、ボキャブラリーなどをしっかりと理解していく勉強法です。精読を行うことで文法や語彙を定着させリーディング力を上げることができるようになります。

多聴・多読だけではなく精読も組み合わせて行うことで効率よくフランス語を覚えることができます。

たくさんのフランス語を書く

スピーキングを向上させるためにアウトプットのトレーニングとしてフランス語を書くことが有効です。後述するディクテーションなど、手を動かして「書く」という動作を行うことで脳への刺激を増やし長期記憶への定着化を促すことができます。

フランス語で日記を書いたり、メモをフランス語で書いてみるなど、思ったことや感じたことをフランス語で書き出すようにしてみましょう。単語の意味や文法をよく理解していないと文章を書くことはできませんでの、書くというアウトプットを繰り返すことでフランス語の理解を深め、スピーキング力も向上します。

ゆっくりと自分のペースで行えますので、初級者にもおすすめの学習方法です。

反復学習する

人が何かを記憶するメカニズムには「短期記憶」と「長期記憶」の2つがあり(二重貯蔵モデル)、短期記憶というのは例えばパッと表示された電話番号を暗唱するというように短い時間に使うメモのようなもので、意識的に反復することをしない限り、20秒を超えると消失し、忘却されてしまいます。
長期記憶はその名の通り長期間保持される記憶のことです。

学習して覚えたこと長期記憶にすることで私たちは新しい単語や熟語などを長期間覚えて使用することができるようになるのですが、短期記憶から長期記憶に変えるためには「反復学習」が有効であるとされています。
何度も登場する単語やフレーズって覚えやすいですよね。これは反復学習により長期記憶に定着するからなのです。

ドイツの高名な心理学者であるエビングハウスによると、人は覚えたことを時間の経過と共にすぐに忘れていってしまいますが、反復学習をすることで忘却を防ぎ記憶の定着化を促進することができます。

有名な「エビングハウスの忘却曲線」では、一度覚えたことを一時間後に復習すると初回の44%の労力で覚えることができ、一日後では34%の労力で覚えることができるようになるとされています。
これは例えば最初覚えるのに10分かかったことが、一時間以内に復習すれば次は5分半で覚えることができる(44%の時間を節約)というもので、短い期間で復習することで覚え直しにかかる時間を節約することができ、記憶への定着化を促進することができます。

エビングハウスの忘却曲線

一度目の学習より二度目以降の学習の方が簡単になりますので、時間や日を空けずに何度も復習すると学習効率も上がって忘れにくくなります。

楽しく学習する

学習は楽しくなくては続きませんので、何よりも楽しく勉強することが大切です。

興味がない教材や文法ばかりをやっていても楽しめていないとやがて飽きてきてしまいます。飽きてしまえば学習の意欲も下がり、結果として勉強時間が減ったり、フランス語へのやる気や興味がなくなってしまうことにつながります。

映画や音楽、小説などなんでも構いません。自分が興味を持てる、好きなことで楽しみながら勉強することが一番です。

アカデミックな内容ばかりを学習する必要はありません。日常生活では友人とつまらない話で談笑したり、最近起きた出来事やニュース、流行りの映画、テレビ、音楽などの話をしたり、会話をすることはとても楽しいことですので、会話の引き出しを増やすためにも、なるべくたくさんのトピックや話題に触れながら学習すると良いでしょう。

フランス語おすすめの学習方法

音読

文章を声に出して音読することはフランス語の文字と音を紐づける良い練習になります。

次に述べるシャドーイングやオーバーラッピングと違うところは、音読は自分のペースで読み上げることができますので、文法の確認や意味をよく理解しながら読むことができたり、つっかえてしまったり上手く発音できなかった箇所を何度も繰り返して練習することができます。

正しい発音で音読するためには音声の付いている教材やコンテンツを利用すると良いでしょう。まずは音声を聴いて、そのあとに文章の意味や単語と単語のつながり(リエゾン)を意識しながら音声を真似て読んでみます。同じ文章を何度も繰り返し、徐々に読むスピードを上げて最終的に音源と同じスピードで音読できるようになるまで音読を繰り返しましょう。

音読は棒読みではなく、ネイティブスピーカーになったつもりで発音や音と音のつながりを意識しながら読むのがポイントです。

最初はスラスラと読むことができなかったとしても、何度も繰り返していくうちに自然なスピードで意味を理解しながら読めるようになってきます。

ボイスレコーダーで自分の音読を録音し、改善を図るのも良い方法のひとつです。

シャドーイング

シャドーイングは、音読を進化させたような学習法です。

音声を聞きながら、1・2語遅れでその音声で聴こえてきた内容を同じスピード、同じ発音で繰り返す練習方法で、リスニング力とスピーキング力を同時に鍛えることができます。

シャドーイングという名前は聞こえてくる音声のすぐ後ろを影(shadow)のように追いかけてリピートすることに由来します。「聴く(インプット)」と「話す(アウトプット)」を同時に行うため、負荷は高いですが効率の良い学習方法と言われています。

シャドーイングにはリズム感やイントネーションが重要になってきます。ネイティブスピーカーの発音を真似することで、自然なフランス語のリズム感やイントネーションを身につけることができます。

シャドーイングを行うときは、まずは音声を聞きながら意味を理解することが大切です。意味がわからないままシャドーイングをしても、フランス語を覚えることはできません。 最終的にシャドーイングはテキストを見ないで行いますが、初心者の方には難易度が高いので難しいと思ううちはテキストを見ながらでも構いません。徐々にテキストを見ないでトレーニングすることで聴きとれている部分とそうでない部分が明らかにもなります。

シャドーイングは聴く、話すという2つの脳への刺激を与えながらネイティブスピーカーの発音や話すスピード・リズムを覚えることができるので、根気よく繰り返すことでフランス語の上達に大きく期待ができる学習法です。

オーバーラッピング

流れてくるフランス語の音声に初めから終わりまでぴったり重ねて合わせて(Overlapして)読み上げる練習方法をオーバーラッピングと言います。 オーバーラッピングは「パラレルリーディング」とも呼ばれています。シャドーイングと同様にリスニングとスピーキングを同時に鍛えることができる練習方法です。

音声の少し後を影のようについていくシャドーイングとの違いは、音声に被せるようにして同時に発生することと、テキストを読みながら行うという点です。

テキストを見ないで行うシャドーイングは難易度も負荷も高いため、最初はオーバーラッピングで口を慣らしてからシャドーイングへと移行すると良いでしょう。

ディクテーション(Dictée:ディクテ)

ディクテーション(フランス語ではDictée)はフランス語の「音声を聴いて、聴きとれた内容を一語一句書きとる」リスニングとライティングの強化に効果的な学習方法です。

ディクテーションはフランスの小学校でも必須科目として取り入れられており、フランス語の習得には欠かせません。

しかし、いきなり文章をすべて書き出そうとするのは難易度が高いので、最初は音声を一文ずつ区切って書き取っていくと良いでしょう。聴き取れなかった場合は、少し巻き戻してもう一度聴いてみます。これを繰り返すことではじめは聴き取れなかった箇所もだんだんとわかるようになってきます。 ただし、何回聴いても聴こえないという箇所も出てくると思います。このようなときは思い切ってその箇所はスキップしてしまいましょう。不思議なものでフランス語のレベルが上がってくれば、以前は聴けなかった箇所が聴けるようになってきます。一つの文章に固執して時間をかけるよりもたくさんの音声を聴いたり、読んだりする方が効率的です。

フランス語の発音とつづりには明確なルールがあり、フランス語を正しく発音できると、正しく書けるようにもなってきます。音読やシャドーイングなどと組み合わせて、総合的にフランス語の力を伸ばしていきましょう。

会話をシミュレーションしてみる

ひとりでできるトレーニングとして、思いついた言葉や内容をフランス語で口に出して言ってみるという方法があります。実際の会話をシミュレーションしながら、あたかも誰かと会話をしているように自分の言いたいことをフランス語で話してましょう。

リスニングとは異なり、スピーキングは誰かがいてもいなくても同じように行えますので、ボキャブラリなどが足りなくてまだ実際の会話は苦手という人でも、ひとりであれば安心して練習ができます。道を歩いているときや、家事で手を動かしているときなど、隙間時間があればひとりでいつでもできますので、ネイティブスピーカーになったつもりで想像の会話を楽しみましょう。

テーマを決めて、そのテーマについて短い時間でプレゼンテーションしてみるのも有効です。「日本文化で好きなところは?」や「これまでに体験した恥ずかしかったエピソード」などテーマを設定して、最初は1~2分ほどの短い時間でよいので自分の言葉でフランス語でプレゼンしてみましょう。わからなかった単語や文章はメモしておいて、後で調べるようにすると、少しずつ言えなかった言葉が埋まり、話せる範囲が広がっていきます。

実際に話してみることで自分が何が言えないのか足りない部分が見えてきますので、一人でいつでもでき、緊張もしないので、とてもおすすめの勉強法です。

最強のフランス語学習法

これまでに解説した内容を盛り込んだ、効率的に記憶に定着させる最強のフランス語学習手順は以下です。もちろん、時間がないときにはいくつかに限定して実施してもOKです。

  1. まずはテキストを見ずに音声だけを聴く。
  2. もう一度テキストを読まずに聴き、聴きとれた内容を書き出す。
  3. テキストで意味を確認しながらリスニング
  4. テキストをスラスラ読めるようになるまで音読する
  5. テキストを読みながら音声に合わせてオーバーラッピングする
  6. テキストを見ながら音声に少し遅れてシャドーイングする
  7. 何も見ないで音声に少し遅れてシャドーイングする
  8. テキストの内容に沿って一つテーマを決め、ひとりでプレゼンテーションしてみる。

フランス語会話の上達におすすめの学習サイト

フランスに留学したように、たくさんのフランス人ネイティブスピーカーの会話を学習することができるCoucou!(クク)というオンライン学習サイトをご存じでしょうか。

フランス語会話学習サイト Coucou!
フランス語会話学習サイト Coucou! ”Coucou!(クク)”は「もっとフランス語を話せるようになりたい」という願いを叶える日本唯一のネイティブ会話に特化したフランス語学習サイトです。

ネイティブスピーカーの話し方を学べるだけではなく、リスニングやシャドーイング、ディクテーションなどもしやすく、独学での学習にもぴったりです。

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