雨続きだった冬もやっとで終わり、晴れの日が増えてきたパリ。4月に入ってからは一気に樹木が緑の葉をつけ、街並みも春らしくなってきました。
なんと今年のパリの冬は、過去30年でもっとも雨が多かったとの観測結果が出ています。冬でも外のテラス席でアペリティフ(apéritif:食前酒)をするほど屋外が好きなパリジャンにとっては辛い冬だったはず。
そんな長い冬が終わって、パリジャンたちはどこで春を楽しむのでしょうか。パリのおすすめスポットをご紹介します。
リュクサンブール公園(Jardin du Luxembourg)
ヨーロッパでもっとも美しい公園にも選ばれたことのあるリュクサンブール公園。21ヘクタールという広さを誇り、パリでもっとも広い公園のひとつです。
リュクサンブール公園はパリ中心部にあるためアクセスしやすく、パリジャンの憩いの場となっています。季節ごとに植え替えられる花が美しく、多くの人が訪れるパリの人気スポットです。今の時期は、春らしい小花がたくさん植えられた花壇が見られます。
冬はさすがに寒いので公園内の人はまばらですが、暖かくなると一気に人が集まります。週末ともなると、公園は人でいっぱい。家族や友達グループでおしゃべりを楽しむ人、カップルでのんびり過ごす人、一人で日向ぼっこをする人と、時間の過ごし方はさまざま。読書やスケッチなど、ひとり時間を有効に使っている人が多いのが印象的です。
◆Jardin du Luxembourg
アドレス:19 rue de Vaugirard, 75006 Pari
公式サイト:Jardin du Luxembourg
プチ・パレ(Petit Palais)
無料ながら見応えのある美術館として人気の高いプチ・パレ。春のおすすめスポットは美術館の中庭にあるカフェ「Café le Jardin du Petit-Palais」です。中庭に面した回廊部分にテラス席があって、とっても気持ちいいんです。
プチ・パレはパリ万博の際に建てられたメモリアルな建物。半円型の回廊は装飾が美しく、中庭にはいろんな種類の樹木や植物が植えられていて緑豊かです。道路と離れているため、とても静かで落ち着いた時間を過ごせます。
美術館を訪れる際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。
◆Café le Jardin du Petit-Palais
アドレス:2 Av. Winston Churchill, 75008 Paris
公式サイト:Café le Jardin du Petit-Palais
ヴァンセンヌの移動遊園地(La Foire du Trône)
パリの春の風物詩ともいえるのが、ヴァンセンヌの森にやってくる移動遊園地。毎年子どもたちが楽しみにしている一大イベントです。
フランスでは春から夏にかけて各地で移動遊園地が開かれます。そのなかでもヴァンセンヌの移動遊園地はもっとも規模が大きく、約350ものアトラクションがあるのだそう。爆音で音楽が流れ夜にはネオンがギラギラに光る、日本とはちょっと雰囲気が違う遊園地です。
絶叫系の乗り物から輪投げやヨーヨー釣りのようなお祭り系まであり、園内はとっても賑やか。もちろんおいしそうな出店も並びます。フランスでは出店の定番はチュロス。甘い香りにつられてつい買ってしまいそうです。
家族連れや中高生のカップルが多く、童心に返って楽しみたい移動遊園地。入場料は無料でアトラクションごとに料金を支払うシステムなので、気軽に行くことができますよ。
通常は4月と5月の約2ヶ月間開催されますが、今年はパリオリンピック開催に伴い3月末から1ヶ月間の開催です。
◆La Foire du Trône
アドレス:Pelouse de Reuilly, 75012 Paris
公式サイト:La Foire du Trône
植物園(Le Jardin des Plantes)
春になったら絶対訪れたいのが、パリ5区に位置する植物園です。植物園には暖かくなるときれいな花々が植えられ、春の訪れを感じることができます。春の花壇はチューリップを中心とした花で春らしさ満開です。
また、植物園には桜の木もあるのでお花見気分を味わうこともできるんです。フランスで桜というと、濃いピンクの桜が定番。ソメイヨシノの優しいピンク色とは違って1本だけでも存在感がすごいので、桜の周りは写真を撮る人でいっぱいです。
ぜひ、植物園の桜でパリの春を感じてみてくださいね。温室や博物館などもあるので、文化施設と自然の両方を一緒に楽しむことができますよ。
◆Jardin des Plantes
アドレス:57 Rue Cuvier, 75005 Paris
公式サイト:Jardin des Plantes