信じる?信じない?フランスの有名な迷信まとめ

こんにちは、フランス語圏のカナダ・ケベックから「みあ」です。
突然ですが、皆さんは迷信を信じますか?

先日、娘が私の頬から取れたまつ毛を叩きながら「まつ毛が床に落ちる前に願い事を言って」と言ってきました。願い事をした後、娘にその意味を尋ねると、学校の友達から聞いたらしく、成功すると願い事が成就するとのことでした。
カナダでは一般的なのかはわかりませんが、フランス人の主人も知らなかったかわいい迷信だなと思いました。

というわけで、今日は、フランスで有名な迷信をまとめたいと思いますが、その前に迷信にまつわるフランス語をまとめます。

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目次

迷信にまつわるフランス語

Superstition迷信
Chance幸運
Bonheur幸せ
Malheur不幸
Porter chance幸運をもたらす
Porter malheur不幸をもたらす
Omen前兆
Croyance信念
Rituel儀式
Signe de……の兆し
迷信にまつわるフランス語

フランスの迷信まとめ

塩をこぼすと不幸?

こちらはフランスで非常に有名な迷信のひとつです。テーブルの塩をこぼすことは不幸の始まりとされており、悪運を避けるためには、塩のひとつまみを左肩越しに投げると良いとされています。この迷信は、最後の晩餐のエピソードに由来し、裏切り者のユダがその際に塩入れを倒したとされています。また、塩はかつて高価な食材であったため、塩をこぼすことは経済的災害の前触れと見なされていました。

「塩をこぼすことは不幸を呼ぶ」をフランス語に訳すと”Renverser du sel porte malheur“になります。

パンを裏返して置くことも不幸?

さすが、パン大国フランス。パンを裏返しにおくのは罰当たりだと、フランス家庭で育った主人もよく言っています。中世のフランスでは、処刑人のパンは他の客のパンと区別するために裏返して置かれていました。一般の人々は、処刑人のパンに触れたり、パンを裏返して置いたりしないように気をつけていたことが、この迷信の由来だそうです。

「パンを裏返して置かないで」というフランス語は”Ne mets pas le pain à l’envers “になります。

ベッドから床につく足は右足で幸運?

ベッドから降りるときは、一般的に「右足から降りると幸運」とされています。これは、右が「良い」や「正しい」とされる迷信の一つに由来しています。古代ローマでは、祝祭の際に「右足から入ってきてほしい」とゲストに頼んでいました。こうすることで、幸運を祈っていたとされています。フランス人は自分にとって大事な日に、ベッドから降りる際に右足から降りるように気を付けている人が多いんだとか。

ちなみに”Se lever du bon pied“という表現がこの意味に当たります。bon pied は右足(意訳)を表します。

乾杯の際は相手の目をしっかり見る

フランスでは、相手の目をしっかり見て「乾杯」と言いながらグラスを合わせることが大切です。この習慣は私のフランスの家族にとっても重要で、うっかりすると注意されることもあります。その由来は中世時代にさかのぼり、当時毒殺事件が多発していたため、悪意がないことを示すために目を合わせることが重視されていたことからだそうです。乾杯の際には、相手に敬意と信頼を表す大切な行為として、しっかりと目を見つめることが求められています。

Santé.”はフランス語で「乾杯」という意味です。“Trinquer en disant ‘Santé’ en se regardant dans les yeux.”は「乾杯と言いながら相手の目を見つめる」というフランス語です。

指を交差させるのはどういう意味?

これはフランスだけでなく、北米でもよく使われているジェスチャーで、“Croiser les doigts”と呼ばれています。「幸運を祈っています」という意味で指を交差させます。試験や試合の前などによく使われます。この“Croiser les doigts”は、イエス・キリストが十字架にかけられたことに由来し、不幸を遠ざけるために神の力を呼び起こす方法とされています。

“Je croise les doigts pour toi “「君のために指を交差させるよ(意訳:幸運を祈っているよ)」と言いながら、指を交差させて使います。

傘を屋内で開くと不幸?

かつて傘は重く、閉じるのが難しい金属製の骨組みで作られていました。そのため、屋内で傘を開くと、高価な花瓶や人の肌を傷つけてしまうことがよくありました。このことから、傘を家の中で開くことは不幸を呼ぶと伝えられてきたようです。

“Ouvrir un parapluie à l’intérieur est un signe de malheur “は「傘を家の中で開くことは不幸の兆し」と訳します。


まとめ

いかがでしたか?

今回調べてみて、日本の迷信と同じようなものがフランスでも信じられているケースが多く、興味深かったです。例えば、黒猫や13という数字を見ると不幸の前兆とされることや、四葉のクローバーは幸運の印とされることです。

いずれにしても、上記で紹介した迷信は日本ではまだ知られていないものが多いと思います。
皆さんもぜひ、今後大事な日にはこの迷信を信じて試してみてください。

参考リンク:https://www.francaisauthentique.com/superstitions-en-france/

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この記事を書いた人

保育&日本語教師のみあです。
家族でケベックシティに移住してもう3年。娘と息子をバイリンガル教育しています。カメラが趣味で、県のコンテストにも入賞したことがあります。ケベック移住ブログを書いてます。
現在は、バイリンガル教育をされてる方向けに、日本語継承の幼児オンライン教室「日本語の幼稚園亅を開いています。

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